Three Cups Of Tea

一杯目はよそ者   1杯目のお茶は、突然訪れた旅人のために

二杯目はお客  2杯目のお茶は、ともに力を合わせる友人のために

三杯目は家族  3杯目のお茶はずっと寄り添ってきた家族のために


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1993年秋、著者はK2登頂を目指していた。
入山して70日が過ぎ、高山病になった友人を不眠不休で救助し、パキスタン軍のヘリに引き渡したが、もう自分たちには再び山頂を目指すだけの体力が残っていないことが分かっていた。
ベースキャンプにいても一向に体力は回復せず、下山するしかなかった。
いつしか、仲間やポーターともはぐれ、道に迷い、半死半生である村にたどりつく。
そこは19世紀に戻ったような貧しくて質素な村、しかし人々は素朴で温かく、優しくもてなしてくれた。

a0032559_0523820.jpgお世話になったこの村になにか恩返しがしたい。
よく見れば子供たちは、冷たい地面にすわり、木の枝で文字を書いている。
「そうだ。ここに学校を建てよう」

しかし、飛行機を三つ乗り継ぎ地球を半周してアメリカまで帰ってくると村長との約束は、時差ぼけのせいで機内で見た映画のように現実感がなかった。
そう、彼は仕事も家もなく、ただ体が頑丈なのと真面目だけが取り柄の貧乏人だったのだから・・・・・

彼の生き様は本当に不器用だ。
仕事を失い、恋人に去られ、それでも自分の信念を見失わない。
大変な苦労の末に、やがて学校は完成する。

それだけでは、ただの美談で終わっていただろう。
この本ではまだそこまでで半分なのだ。
その先はぜひ、ご自分で読んでいただきたい。

僕は世界を震撼させた9.11以降、いろんな本を読んできた。
しかし、なにかもやもやした感はぬぐえなかったし、もどかしさを感じていたのだ。
この本のような視点ははじめてだったし、目が覚める思いがした。

たった一人の男の情熱が世界を救うのかもしれない


内容紹介
2001年9月11日、アメリカで4機の旅客機が、次々とビルに激突、または墜落した。
そのとき、敵地(アフガニスタン)にいた一人のアメリカ人青年は、世界中の"大きな誤解”に気づいていた。

全米で360万部突破。ニューヨークタイムズ・ランキング30週間1位。ベストセラーリストに154週ランクイン。
話題の感動ノンフィクションがついに上陸します。

世界一の難所とも言われる"K2”登山に失敗した一人のアメリカ人青年グレッグが、パキスタンの山間にある小さな村で助けられた。村人たちの優しさに胸を打たれた彼は、恩返しをしようと再びこの地に戻り「学校を作る」と約束する。
貧しいグレッグはアメリカ各地を奔走し、資金を
かき集めて戻った。だが保守的なイスラムの地にあって彼は異教徒だ。苦労して手に入れた学校の資材を奪われそうになったり、隣村の長老たちから恐喝されたり、タリバンに監禁されたり、
追放勧告を受けるなど、数々の困難をしいられる。それでも変わらぬグレッグの意思と愛情がイスラム社会に次々と変化を起こし、やがて彼は国中から尊敬されるようになる。そんな折に「9.11テロ」が勃発。“敵国”で活動するグレッグは突然窮地に立たされる。アメリカ中の国民がグレッグを非難、反対にイスラムの人々は必死にグレッグを守ろうとする。そのときグレッグが見つけた道とは?
内容(「BOOK」データベースより)
1993年、ひとりのアメリカ人男性がK2登山に失敗し、パキスタンの小さな山村で助けられた。村人たちの手厚いもてなしに胸を打たれた彼は、恩返しをしようと再びこの地に戻り、「女子のための学校を作る」と約束する。だが、お金もツテもない。しかもそこは女性の権利が制限され、タリバンのような過激派が勢力を広げる保守的なイスラム社会。いにかして男はこの無謀な取り組みを成功に導いたのか。全米が熱狂した真実の冒険ストーリー。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
モーテンソン,グレッグ
CAI(中央アジア協会)会長。元登山家で退院軍人でもある。毎年数ヵ月間、パキスタンとアフガニスタンで活動し、学校を建てている。モンタナで、妻と2人の子どもと共に暮らす

レーリン,デイヴィッド・オリヴァー
地球を駆けめぐって活動しているジャーナリスト。その著作や編集活動により、これまでに40以上の賞を受賞している。アイオワ大学創作科にて執筆と指導法を学び、『パレード』や『スキーイング・マガジン』に記事を寄せている。オレゴン州ポートランド在住







「よそ者に学校を建てさせるのならもっとも良く肥えた羊を12頭寄こせ」と隣村の村長がいちゃもんをつけてきます。

村長のハジ・アリは黙って村の財産の半分を差し出した。
大切なヒツジをとられて泣いている村の子どもたちに向かってハジ・アリは言います。

『悲しむことはない。
あのヒツジたちが殺されて食べられてしまっても、この学校は残り続ける。
今日ハジ・メフデイは食べ物を手に入れたかもしれん。
だが、我々の子供たちは
いつまでも教育を受けられるのだ』

日が暮れた後、火がくすぶる炉のそば。
ハジ・アリは手招きして僕をそばに座らせ、コーランを炎の前に広げた。
ページの隅は折られ、しみがあちこちについている。

『このコーランがどんなに美しいかわかるかね?
しかしわしには読めない。
文字が読めないのだよ。
人生でこれほど悲しいことはない。
村の子供たちがこのような思いをせずにすむなら
どんな犠牲でも払う。』
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by kounoproclimb | 2011-01-18 22:52 | 本,雑誌
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