P.A.Sについての考察

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前回、スリングについての豆知識として、ダイニーマスリングの特性について、
取り上げましたが今回はP.A.S(パーソナルアンカーシステム)について考えてみましょう。
もともとP.A.Sはデイジーチェーンの代わりに手軽にセルフビレイがとれるということで考案されたものです。マルチピッチのクライミングをされる方はセルフビレイは通常メインロープでとり、P.A.Sはあくまでもバックアップのために携行するという考え方だと思われます。

問題はメインロープでセルフがとれない場合や、僕たちのように高所作業で使用する場合です。
(ルートセットの場合はメインロープのバックアップにスペルジカというランヤードを使用しています)


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メーカーのHPを見ると2012年モデルから、強度が18KNから22KNへ、そしてハーネスへの取り付け方がビレイループにガースヒッチで結んでいたものが、ロープと同じようにウエストベルトとレッグループ両方に結ぶようになりました。
取扱説明書2011年
取扱説明書2012年
P.A.Sの使い方(テクニカルインフォメーション)

僕にはどうもこの新しい装着法がなじめないのです。
メインロープはビレイループと同じ長さに結んでいるのに、P.A.Sで必要以上に締めあげてしまうとハーネス本来の性能を損ねてしまうのではないでしょうか?

以前の記事
にハーネスへのロープの結び方について書きました。
最後の写真の方がベストかもしれません。(ハーネス廻りは嵩張りますが・・・・)

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ルートセットなど高所作業時には、PETZLのスペルジカを使用していると書きましたが、同じくPETZLのプログレスもいいかもしれません。ダイナミックロープを使用している分、たとえ数センチのフォールでも体に易しいはずです。

最後にメーカーの取扱説明書にはスリングはカラビナを介して装着した場合のみ完全な強度を発揮します。
他の方法(ガースヒッチ)などで装着するとスリングの強度を低下させる原因となります。
この他にも様々な状況においてお客様ご自身で責任を持って最善の使用方法をお選びください。
と書いてあります
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by kounoproclimb | 2012-04-27 23:42
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