久しぶりにカラビナについて語ってみようと思う。
なぜかというと発売以来20年、クライマーに愛され続けてきたペツルのスピリットがついにモデルチェンジしたからだ。
新しいギヤを見ればすぐに使ってみたくなるのが、クライマーの性だと思う。
そういう僕のギヤラックには実に様々なクイックドローが掛かっている。
この写真に写っているのは、現役予備軍のヌンチャク達、つまり2軍である。
(1軍のギヤについては、また次回に譲ろうと思う。)
本題にもどろう。
一番数多く所有しているのは、コスト的にやはりブラックダイヤモンド社のドローセットだが、もし初めて買う人にお薦めはと聞かれると少し、話が違ってくる。
ハンドリング、クリッピング、デザイン、アノダイズ処理とどこをとってもペツル・スピリットの右に出る製品はないと思う。唯一の欠点といえば価格の高さだろうか?
左:旧製品 右:新製品
新製品ではカラビナ単体で47gから39gへと軽量化、クイックドローでは、15gの軽量化を果たしている。今、軽量カラビナでは主流のワイヤーゲートにしなかったのは、クリップ性能を優先させたこだわりからだろう。肉抜き加工がほぼ全部に施されているが、キーロックシステムもより先端が薄くなったことにより、進化しているのがすごい。
写真ではよくわからないが、ロープやスリングのあたるところの形状の造りこみも他のメーカーと一線を画している。
そしてスリングウエビングも人間工学により、形状が変更されて握りやすくなっている。
もはや、芸術品といってもいい域に達していると言っても言い過ぎではないだろう。
New スピリット・エクスプレス
重さ 93g(11cmスリング)
メジャーアクシス 23KN
マイナーアクシス 9KN
オープンゲート 8KN
ゲート開口幅 21mm
続く・・・・・