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雨の日

今日は二つの写真展、その後クラシックカメラ展へ

林明輝写真展「大きな自然 大雪山」
作品はフジGX617で撮影して、1M×3Mの大きいサイズに引き伸ばして展示されていたが、ここの展示室には大きすぎた。
アラが目立って写真に集中できない。
椅子においてある写真集の方がよっぽど見やすいのだ。
でも、この写真家の作風は僕の好みである。
他のテーマの写真も見てみたくなった。
昭和9年に指定された日本最大の国立公園である大雪山。信じがたいほどの規模で山稜を埋め尽くすように咲き誇る高山植物、広大で豊かな残雪模様、構造土に代表される周氷河地形、神秘的な地塘群、鮮やかな紅葉など、日本の山岳自然美のあらゆる要素を備えているという点で、大雪山は我が国屈指の山岳公園といっても過言ではない。本展は、「大きな自然」をテーマに、日本の山々とは思えないほどのスケール感を表現すべく、フジGX 617(6×17cmフォーマットカメラ)をメインに駆使し、年間100日以上の取材を数年間敢行した写真展である。1×3mのパノラマ銀塩プリントのスケール感、空気感をご覧いただき、究極のフイルム表現ともいうべき姿を、是非とも皆様に味わっていただきたい。   富士フォトサロンHPより

《富士フォトサロンは本町の大阪支社ビルの一階にあるこじんまりした展示ルームである。
以前は梅田丸ビルの3階にあったが、銀塩写真の衰退により一昨年、移転した。
こんな大企業でも世の流れには勝てないのか!》

志水哲也写真展「水の島」
雨の日_a0032559_23173930.jpg 屋久島の魅力を、「水」を軸に今までにない視点で表現した写真展。ダイナミックな空撮。険しい渓谷の中をロープにぶら下がりながら、三脚を立てて撮った絶景。南の島の雪景色など、斬新な作品約30点を展示。すべて2005年末から2年半で撮った最新作です。
 高校一年の春休み、ただただ遠くへ行ってみたくて、南九州を二週間、一人で旅した。
 屋久島に渡り、2泊3日で初めての登山を企てた。霧煙る深い森に浮かびあがるヤクスギ、ヤマグルマ、ハリギリなどの巨木。濡れて朱色にきらめくヒメシャラ。音もなくゆるゆると豊かに水を流す渓。緑の絨緞のようなさまざまな苔類に水粒が滴り光る。そんな鮮やかで、密なる自然と出会うことで、僕のなかの何かが呼び覚まされたのだった。
 そして、二六年の歳月を経て、今、僕は登山家として、写真家として活動している。あの時、この島で生まれた感情はいったいどんな言葉で呼べばいいのだろうか。山への憧れとか、ときめきだけではなくて、その後の人生を変えた何か。僕はその原風景を探している。出会えるのだろうか。
富士フォトサロンHPより


屋久島は嫁さんの実家が鹿児島県なので、一度訪れてみたいと思っているのだがまだ実現していない。今まで、屋久島は有名な写真家がよく取り上げている題材なので、よく研究されている。クライマーである個性を活かしつつ、真正面から自然と向き合う迫力に圧倒された。
ただでさえ、風景写真集なんて分野の本はまったく売れない。この不況下にあえて出版する情熱がすごいと思う。



雨の日_a0032559_052413.jpg
近鉄百貨店で催されているカメラ展へ~
隣の北海道物産展の喧騒はどこえやらのがらがら、お陰でゆっくりと見学できた
やっと過熱気味だったクラシックカメラのブームも落ち着いてきたのか?
お目当てのカメラは見つからなかったが、昔使っていた安物のカメラたちもまだ現役なのを見て少しうれしかった。
by kounoproclimb | 2009-01-19 00:52
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