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クイックドローについての考察

クイックドローについての考察_a0032559_22132990.jpgフリーファン#059の続きです。
今号ではとても興味深い記事がありました。

クイックドローの向きを考える
ークリップのしやすさか、安全性かー

10年ぐらい前には、市販されているクイックドローはどこのメーカーも上下のカラビナが
互い違いになっていました。
それがいつのまにか同じ向きになっているのです。(この記事で謎が解けました)

きちっとした指導者に教えられた岩場クライマーなら、進行方向にカラビナのゲートを向けない用にセットするという基本は常識ですが、ほとんどの商業ジムではあらかじめクイックドローがセットされています。
そのため、人口壁出身のクライマーはクイックドローを膝や足でひっかけたりしても無頓着な方が多いように思います。
カラビナが反転、ロック、稀には外れかかったりしても人口壁ではクイックドローの間隔が近いため、おおきな事故にまでなることはありません。

特に競技志向の強い若者達をみているとグレードをあげるのに夢中で安全面をしっかり学ぼうというところまで、意識のある人はまだまだ少数派のように思います。








以前、あまりにも登り方が危ないので引率している先生に注意してもらえるようにお願いしたら
「この子達はまだまだ登るだけで精一杯だから・・・・・」
と悲しい返事がかえってきました。
その少年が競技人生を終えるまで、怪我もせず卒業と共にクライミングから足を洗ってくれたら
それでもいいのですが、問題意識のないままクライミングを続け、また後輩を指導し危険なクライマーが再生産されているというのが現状なのです。

もし、この状態でフォールしたら・・・・
クイックドローについての考察_a0032559_2229435.jpg


☆クイックドローはハンガー側、ロープ側共にクライミング進行方向に
 向かないようにセットする。
☆ワイヤーゲートカラビナはロープ側のみの方が望ましい。
☆クイックドローのスリングは長めでしなやかなほうが望ましい。
☆リードクライミング時は常にカラビナの状態に注意する。
☆どうしても身体に干渉して外れる可能性があり、危険な場合はハンガー側に安全環付カラビナを使用する。
☆ボルトやハンガーについて、勉強し見分けられるように努力する。

by kounoproclimb | 2009-03-30 01:04
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