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EOS 7D

梅田のサービスセンターに怪物を見に行ってきました。
キャノンには今までAPS-Cフォーマットの中級機種はあっても上級モデルがなかった。
今回発表になったニューモデルはAPS-Cフォーマットのフラッグシップにあたり、
フルサイズ入門機として人気が定着した5D MARKⅡの弟分になるらしい。
ボデイはずっしり重いし、新しくリニューアルされた15-85mmのセットレンズはふた周りほど太くてなって
ごついなあというのが僕の第一印象である。
それにしても、IMAGE MONSTERとは、すごいキャッチコピーである。
メーカーは最近ハイアマチュアという言葉をよく使うけど、いったいどういう意味なのか調べてみました。

旅先の観光地などでは、「すみません、ちょっとシャッターを押してもらえませんか?」などといった一言から始まって、カメラに詳しそうな見知らぬ人どうしで話をしている様子などを、たまに見かけることがあります。そういった人たちには、高級一眼レフを使っている、年配のおじさんが多いのですけれど、「プロのカメラマンの方ですか?」と尋ねられると、「いや~、ボクなんか“万年アマチュア”ですから~!」と、照れ笑いをしながら答えていることもあります(アマチュアにとって「プロ」と言われるのは、ある意味で褒め言葉)。この、“万年アマチュア”という一言で、「ああ、そうなのか」と思うのは早合点。実は、“アマチュア”というのは、ベテランカメラマンなりの、ご謙遜であることが意外に多くて、実は、商店街などにある個人商店の写真屋さんで記念撮影や証明写真の撮影などもこなす、店主の方だったりします。

このように、技術と知識は明らかにプロでも、“アマチュア”を自称しているユーザーが、おそらくは「ハイアマチュアさん」の典型例なのだろうと思われます。1990年代の半ばごろまでは学生の人口が多かったので、「ハイアマチュア」というと写真専攻の学生を指す場合もあったのですが、時間の経過に伴い、年齢層が持ち上がって、当時の若者は現在では中堅の社会人になったので、結果としては、プロレベルの技術を持っているアマチュアという人が、予想以上に多いものと推測できます。

そうした「ハイアマチュア」を自認する人から見た「プロ」とは、カメラ雑誌で、カメラの使い方をレクチャーしてくれるプロ写真家のことを指している場合が多いらしく、カメラ雑誌での撮影指導が仕事ではない、街の写真屋さんは、カメラマンとしては、あくまで「アマチュア写真愛好家」を名乗られることがあるようです。とはいえ、実際の技術レベルではプロなので、いわゆる初心者のカメラ愛好家(素人さん)と区別して、業界的には、「ハイアマチュア」という称号が与えられたと考えれば、わかりやすいでしょう。しかし、本当の「素人さん」から見れば、「ハイアマチュア」の多くは、事実上の「プロ」です。


この定義からいうと僕なんかは、写真現像所に長い間、勤めていたのでたとえ現在はエントリーモデルの中古品を愛用していてもハイアマチュアと名乗っていいのだろう。
そして僕は風景写真しか撮らないので、動体撮影や高速処理など、ハイスペックの機能は
ほとんど必要がない。いや、殆ど98%のアマチュアカメラマンがそうだろう。
スポーツや、報道関係に従事する一部のプロカメラマンだけに本当のフラッグシップが必要なのだ。

本題に戻そう。
メーカーはユーザーが本当にほしいフラッグシップを完全に読み間違えている。
ハイアマチュアとは金が余ってて、次から次へ新製品に買い換えてくれる素人ではないと思うのだ。
いくら、パワーがあってもエンジンを二つ積んで図体がでかくなったスポーツカーなんていらない!

EOS 7D_a0032559_23501338.jpg

by kounoproclimb | 2009-09-10 09:02
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