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瓶が森

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伊予西条からR194で高知県へ、寒風山トンネルを抜けるとすぐに左折して、
九十九折の道を登ると旧寒風山トンネルの前から、瓶が森林道に入る。
石鎚山に登ろうと考えるまで、四国の屋根と呼ばれる稜線上にこんなきれいなスカイラインが通っていて
気軽に入山できるとは知らなかった。



高速を降りて約100分で瓶が森登山口のパーキングに着いた。
ここから、キャンプ場のある白石小屋、瓶が森ヒュッテまで約20分、山頂へは50分と
幼稚園の遠足でもいけそうなお気楽ハイキング・・・・・のはずだった。
Webで調べていたので、ある程度予想していたけど、山小屋(白石小屋、瓶が森ヒュッテ)はもう
閉鎖されていてだいぶ年数がたっている。当然、併設されているキャンプ場も完全に自然に還っていて
幕営できる雰囲気ではない。
登山口の駐車場や公衆トイレの前には出来立てのきれいな看板が立っていて、「ここはキャンプ禁止です。テントで幕営する人は指定のキャンプ場をご利用ください」とはっきり書かれている。
しかし、どこにもきちんとしたキャンプ場が無いのである。
四国の脊梁をなす石鎚山系を縦走しようと思えば、東西に特に大きな幕営地も無く、ここ瓶が森が唯一のオアシス的な中継地となる。僕たちみたいに、自家用車で手軽に自然に親しむ登山者が増えるのが、必ずしも悪いとは思わないが昔のように静かな山歩きをしたいと思っている登山者の利便性も保障されるべきではないのか。荒廃しているのは、つぶれてしまった山小屋ではなく登山という文化なのだ。

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by kounoproclimb | 2009-10-15 09:27
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