カテゴリ:オーストラリア( 1 )

アラプリーズ

サラリーマン時代、思い切って10日間ぐらい休みを取ってオーストラリアのアラプリー
ズに行きました。(10年前です。)
その時は、このツアーが一生で最初で最後と思っていましたし、それから、何年後かに
仕事を辞めてふらふらあちこちに出掛けるようになるとは想ってもみなかったのです。
マウントアラプリーズはオーストラリアでも南の端、メルボルンから車で4時間ぐらい
、周りは見渡すばかりの大平原にぽつんと岩山が、突っ立っています。
岩質は砂岩、見かけはもろそうですが、非常に固くてしっかりしています。手の握り拳
の様なノブは、けってもハンマーでたたいてもびくともしません。それに、スリングを
巻いたり、隙間にNPを使ってプロテクションにします。
岩場のルートには、ボルトや、ハーケンなど、何も無くルートのスタートが何処なのか
はチョークのマーキングだけが頼りです。ルートの終了点にも何もなく、全て自分で作
らないといけないのです。
まず、自分の登りたいルートが見つかれば、どうやって降りるか、回収できるのかを考
えないと迂闊に取り付くと大変なことになります。
みんな自分の持っているギヤとトポを持って取り付き周辺をうろうろしてなかなか登ろ
うという人はいません。ある日夕方になっても、どうしても下降路が見つからず、ロー
プを一本しかもって無かったのでフィックスして真っ暗な中、懸垂下降してキャンプ場
にもどり、明くる朝友人のロープを借りて回収にいきました。
ツアーの最後の頃、「PILOT ERROR (20) 」10Cぐらい、っていうかっこいいハングの

ートに取り付いたんですが、ビレイポイントの足下は100Mぐらい切れ落ちていて 
下降路も良く解らなかったので、クライムダウンして回収しなければならない? もし
、回収時にフォールしたら、僕のつくったビレイポイントはビレイヤーと二人分の体重
を支えてくれるだろうか?
やる気満々でスタートしたものの途中で引き返して、ちょっと考えさせてくれといって
、ぼうーとしばらく大平原を見つめること10数分、敗退を決意しました。

効率が悪くて全然登れなかったし、自分でセットしたプロテクションは信用できないし
、指のフリクションはいいのに何故かつるつる滑るスタンス・・・・やっぱり、アラプ
リーズは難しい。でも、何年もたっても強烈に僕の心に印象に残っている。
あのすばらしい野鳥の森、ワラビー、クッカバー、カンガルー、オポッサム、スタンピ
ーなどが出没するキャンプ場とともに・・・・・・
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by kounoproclimb | 2004-07-14 15:52 | オーストラリア