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本の紹介

真冬の読書              
すごく寒いですね。今日は僕のお勧めの本を2冊紹介します。真冬の休日、たまにはゆっくり時間をかけて本を読むなんてどうでしょうか?

エンデュアランス号漂流  アルフレッド・ ランシング (著) 新潮社
僕は少年時代、むさぼるように本を読みました。でもアムンゼンやスコットは知っていてもアーネスト・シャクルトンという名前は知りませんでした。この本を日本に紹介してくれたのは
故・星野道夫氏です。どんなときも手元に置いていたい、生きていく勇気がふつふつと湧いてくる一冊です。大人になってからこんなに感動できる本にめぐり合うとは思ってもいなかった。読み終わってからもしばらく他の本を手に取れませんでした。本当に人間が困ったとき、必要なのは金でもなく、名声でもなく不屈の精神なんだと・・・
内容(「BOOK」データベースより)
1914年12月、英国人探検家シャクルトンは、アムンゼンらによる南極点到達に続いて、南極大陸横断に挑戦した。しかし、船は途中で沈没。彼らは氷の海に取り残されてしまう。極寒、食料不足、疲労そして病気…絶え間なく押し寄せる、さまざまな危機。救援も期待できない状況で、史上最悪の漂流は17ヶ月に及んだ。そして遂に、乗組員28名全員は奇跡的な生還を果たす―。人間の本当の強さとは、リーダーとは、・・・何か。その旅の全貌。


死のクレバス  J.シンプソン著 岩波書店
山に興味がある人以外、普通 山岳紀行は面白くない。この本は小説でも、書けない奇跡的な生還を見事な文章力で表現して、第1級のノンフィクションに仕立て上げている。最終章は涙が溢れてとまらなかった。
内容(「BOOK」データベースより)
アンデスの氷壁初登攀の成功から一転して骨折、墜落、宙づり、パートナーによるザイルの切断という絶望的な状況に陥ったクライマーは、いかにして「死のクレバス」から生還したのか。本書は宙づりになってザイルを切断されたクライマーが、孤独と不安、意識の混乱、死への誘惑など、底知れぬ「虚空」に剥き出しになった自己の意識の激しい葛藤と、傷ついた肉体との格闘を経て辛くも生還するという、かつて日本人が書かなかった極限状況における意識と肉体のドラマを迫真的に描き切っている。優れたノンフィクション文学に与えられる国際的な文学賞である「NCR賞」と良質な山岳文学に与えられる「ボードマン・タスカー賞」を受賞。



実は上の原稿は1年前に書いたものです。
この「死のクレバス」が「運命を分けたザイル」 Touching the voidという映画になりました。
ここのHPでも紹介されています。
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by kounoproclimb | 2005-01-25 16:26 | その他

因果カップ+ドラゴンギグ続き

写真アップしました。登攀工作員写真室
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by kounoproclimb | 2005-01-25 10:57 | コンペティション

因果カップ+ドラゴンギグ

大変な一日でした。スタッフ26名、参加者127名・・・・大阪初のB-Sessionがやっと終わりました。
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まず、結果です。
オープン男子
1位 茂垣敬太  2位 田中周兵 3位 宮保雄一、渡辺数馬 
5位 中野 稔、古川 彗、清水 淳、新見 総一、伊藤達也、
10位 登口 勉

オープン女子
1位 外河有紀子  2位 尾川智子 3位 榊原祐子
4位 石橋 文子

ミドル男子
1位 守口 順二 2位 大田 洋典 3位 中井 飛鳥
4位 鎌田 力 5位 神田 恭行 6位 有馬 善則

ミドル女子
1位 坪内 恵里香 2位 浜根 佳代 3位 高村 泰子

ビギナー
1位 岡村 薫 2位 横辺 貴弥 3位 高田 大蔵
4位 大西 裕貴 5位 大田 理乃



今回のコンペは、大阪店2階NEWボルダーお披露目+因果ブランドの宣伝+毎年恒例のドラゴンギグという盛りだくさんのタイトル・・・・
メインゲストセッター小山田大に加え、 木村伸介、大西良冶、伊東秀和、松島暁人、中貝星子という豪華セッター陣が予選12課題×4カテゴリー(ビギナー、ミドル、オープン女子、オープン男子)を作成
それをA,B二つのエリア(半分ずつ)にわけ1時間ずつトライするという方式で行われた。
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決勝課題を最終チェックするセッター陣

僕は予選12番課題のジャッジで4時間ずっとここに張り付いていたので他の課題は全然分からず、詳細は他のHPを見てください。(LIFE&CLIMBINGぽんぽこ日記

決勝には、ビギナー5名、ミドル8名、オープン女子4名、オープン男子10名が残りベルトコンベアー方式で行われた。(オープン女子は尾川さんが12課題完登でトップ通過、外河さんが10課題完登でそれに続いた。オープン男子は茂垣敬太が11課題完登と安定した力を見せ、渡辺数馬、田中周兵が9課題完登でそれに続いた。)
僕は3日前に新しく買った慣れないカメラで決勝を撮影、ベルトコンベアー方式は何課題も同時に進行するのでかなり大変だった。
見学していたみなさん、うろうろしてすみませんでした。

決勝オープン女子は2課題。尾川、外河、石橋文子、榊原
祐子の4人が進出。尾川、外河の両名が全完登を果たし、スーパーファイナルへ。小
山田氏設定の課題、勝敗を分けたのはフック技。ヒールの尾川に対しトウフックを選
んだ外河がリップまで到達し(あわや一撃かと思わせるすごいクライミングでした。)
見事逆転優勝を飾った。
オープン男子は3課題、10名が決勝進出。好みがわかれたのか、1課題目の完登者は茂
垣・宮保雄一の2名、2課題目は田中・渡辺の2名完登と予想のつかない展開へ。男子
もスーパーファイナル突入かと思われたが、3課題目は誰もK点すら保持できないな
か、最後の茂垣が渾身の力をふりしぼり完登。文句なしの見事な優勝を飾った!

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女子スーパーファイナルを解説する大ちゃん
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男子スーパーファイナルを試登する大ちゃん(これは使われていません)
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by kounoproclimb | 2005-01-23 00:13 | コンペティション

結局

やはり、2号店は閉鎖になることが正式に決まりました。
PUMP最新ニュース
どれぐらい、署名が集まったのか公表されていませんが
関東だけでなく全国から励ましをいただきました。
署名活動にご協力頂いた皆さん本当にありがとうございました。
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by kounoproclimb | 2005-01-15 18:46 | 仕事

OVER THE EDGE

お正月にタイ・プラナーンに行っていた友人に会いました。
もう、みんないろいろ情報を知っておられると思いますが・・・・

1/1から、ライレイ・ウエストのバンガローもオープン(ウエスト側はショップ、レストランは壊滅的ですが、イースト側は全然被害なし)、
アオナン=ライレイ間のボートは4割から半分ぐらい動いている。
岩場はトンサイエリアが第2波で半分ぐらいかぶったそうだけど、登るのは問題ないそうです。(まあ、今シーズン出かけようという人はいないと思いますが・・・・・・)

ところで以前、N社長と海外ツアーの成功率について話をしました。
大体、50%だそうです。(楽しい思いをして帰る・・・)
僕も風邪で寝込んだことがあるし、大型台風が直撃、一週間身動きできず観光だけで帰ったこともある。そう、海外ツアーはリスクが高い。でも、それ以上の魅力があるのも確かである。

オーバーザエッジ 死線を越えて
今から、紹介する本は2000年中央アジア・キルギスタンでイスラム過激派ゲリラに誘拐された4人のクライマーの話である。
(トミー・コールドウェル、ジョン・ディッキー、ジェイソン・スミス、ベス・ローデン)
彼らはゲリラの一人を崖から突き落として生還するが、決してヒーローではない。
ごく普通の一般クライマーたちである。
僕は2002年中国の重慶で、トミーとべスにあったけどとても静かなカップルだった。
べスが体調をくずしていたので全然話が出来なかったけど・・・・

本書はゲリラに拘束された冒険活劇ではなく、人を殺してしまったのではないか?と苦しむ
彼らの葛藤といろんな誹謗、中傷のためP.T.S.Dになってしまった生身の人間の記録である。(アメリカに帰った彼らを迎えたのはいろんな批判、うそつき呼ばわり、出版権、映画化権などをめぐる利権争い等が、2001年9.11テロで世間の関心がそれるまで続いた。)


出版社/著者からの内容紹介
1999年キルギスで、国際協力事業団から派遣された日本人4人が、イスラム過激派ウズベキスタン・イスラム運動(IMU)によって誘拐される事件がおきた。そして翌2000年、同じくキルギスでIMUにより4人のアメリカ人クライマーが誘拐された。ゲリラたちに引き回され、険しい山の中を迷走し、キルギス軍との戦闘にまきこまれる4人。生と死の間の極限の状況で、彼らはある行動を選択した…。中央アジアの混迷した現状を伝える衝撃のノンフィクション・ドキュメント!

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著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
グレッグ,チャイルド
K2とエベレストの登頂を達成した登山家。登山に関する著書多数。アメリカ、ユタ州モアブ在住

白幡 憲之
1959年横浜生まれ。慶応義塾大学文学部卒業

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by kounoproclimb | 2005-01-11 10:56 | その他

巨大落石その2

今日はまた、城山ワイルドボアゴージに登りに来た。
嫁さんのビレイをする前にトイレにいこうと移動中、今度はとうとう僕が加害者になってしまった。ワイルドボアのアプローチは急俊でFIXロープが張ってある。僕が足を置いた大きな岩(小型の冷蔵庫ぐらい、100キロ以上あったと思う。)が音もなく滑りだし、たくさんのクライマーが休憩されているところへスローモーションのようにころげ落ちていった。
ちょうど昼食中だった人たちもあわてて逃げ出し、
一人逃げ遅れた男性の方がおられ、もうだめだと思ったときに奇跡的にストップした。
その方は手に怪我をされました。せっかくの大切なクライミングの一日を台無しにしてしまって本当に申し訳なかったです。

また今夜も、悪夢を見る。自分の落とした岩が逃げ惑う人々をなぎ倒していく。
まさかいつもスタンスにしている岩が浮いているとは思ってなかった。
もし、あのとき横になって休んでいる人がいれば逃げられなかったと思います。
毎日何十回も落石があり、山全体が緩んでいる事はしっていました。
絶対大丈夫なんてものはないのです。
山に対する自分自身の思い上がり、あまさを痛感しました。

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岩がもとあったところ・・・・・

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写真では分かりにくいが傾斜は30度近くある。もっと小さい岩はたいてい止まらず下の方の樹林帯まで落ちていく。止まってくれたのはあまりにも岩が重かったから加速がつかなかったからで奇跡的である。
何人かで岩を動かそうと試みたけどびくともしない。
また、雨や雪で地盤が緩めばまた下に落ちていく可能性が高いです。
この岩の下で休憩またはビレイされるときは充分気をつけてください。
(出来れば休憩しないほうがいい)
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by kounoproclimb | 2005-01-03 18:52 | 日本(国内ツアー)

巨大落石

年が明けて、城ヶ崎にやってきました。
この日は晴天でしたがとても風が強く僕のトライしたかったルートはもろに波の影響を受け
ていて全然モチベーションあがらず・・・・

お昼過ぎにサーカスの後方に巨大落石が落ち、騒然と・・・・
それからパン1、海賊フックの後方に続けさまに、巨大落石が落ちみんなパニックになる。
そのうちの一個が割れて誰かに当たったらしく足に大怪我をされたそうだ。

落石の大きさ、時間的なタイミングなどを考えると自然落石とは思えずとてもいやな気分だ・・・

怪我した人に付き添って事後処理で半日つぶれてしまったH氏の話では遊歩道沿いに明らかに石を掘り起こした跡があり、人間のいたずらに間違いないようだ。

落石のあった場所はいつもみんな荷物を広げているところで死者が出ていても不思議ではなかった。(今回はたまたま違ったけどいつも僕たちはそのあたりに荷物を広げていた)

シーサイドエリアは上からのぞいてもクライマーが登っているところがまったく見えず、それゆえに城ヶ崎という観光地においても 今までクライミングが許されてきたのだと思う。
石を落とした人は絶対許せないが落石の危険性の高いところでは休憩しないという自己防衛策も必要だと痛感した。
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by kounoproclimb | 2005-01-01 11:25 | 日本(国内ツアー)