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ラインを引く ~山が差し出すライン、人が引くライン~

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6月28日(木)パタゴニア大阪店で開催されているスピーカーシリーズの講演会に初めて参加しました。
お店の閉店時間が近づいてくると見知った顔がちらほら・・・やはり関西のクライミング界は狭いですね。

a0032559_19142548.jpg横山氏とは、以前備中の岩場で一度お会いしたことがあるだけなんですが、昔から一緒に登っていた山仲間のような親近感を感じます。
それは僕といっちー(一村文隆氏)が同じ山の会だっただけでなく、彼らの肩肘を張らない自由な発想、グレードや既成の価値観に縛られない自然体の登攀スタイルが起因しているように思います。

講演の話は昨年秋のネパール・カンテガ北壁(6799メートル)が中心でした。
それまでのアラスカや、南米のクライミングと違ってカンテガはトレッキングピークではないので入山料がとても高い。


「金がないというやつは、モチベーションが低いからだ」
友人のこの一言で遠征は始まった。
ロシアのワレリー・ババノフが2000年に単独で初登したラインは壁の右端で、横山=佐藤ペアは壁のど真ん中の氷と氷を繋ぐライン・・・・
まず、北壁の真正面からのスライドをお客さんに見て貰って、最後にラインを説明するという試みはとても印象に残りました。

a0032559_18204798.jpg登攀の詳しい内容は岳人の5月号(60周年記念特別大号)に特集されているので、省略します。
心が折れた
残り400mというところで退却、そしてBCで2,3日の休養のあとすることもなく帰国、後で考えれば帰りのアプローチでも魅力的なラインはいっぱいあった。2008年秋にもう一度、再チャレンジしたいそうです。
その後は、アラスカ、南米、そして国内にもまだまだ新しい可能性の課題がいっぱいあるという話で終わりました。

今回の「ラインを引く」というテーマですが横山氏のクライミングスタイルは、一応トポや過去の情報を収集して行くところを決めるのですが、登るラインに関しては、壁を見てから、合理的かつ攻撃的なラインを自由な発想でその山に引きます。
僕達はグレードではなく、もっと根本的なもの精神力、体力、それらを生かせる経験、判断力が必要となる山を探しています。
結果そのラインが他人に訴えかけられることができればすばらしい。
(横山=一村ペアはその登攀スタイルと発想の斬新さで第1回ピオレドール・アジアに ノミネートされた。残念ながら受賞こそ逃したものの未来のアルパインクライミングに繋がるという点で高く評価されている。)


6月28日(木)20:30~ 大阪ストア
ラインを引く ~山が差し出すライン、人が引くライン~
■スピーカー:横山 勝丘氏(アルパインクライマー)

初めての開拓は大学3年の夏、剣岳での合宿で登る場所がなくなってしまった時でした。壁を眺め、自分の感じたままに、山と向き合いながら登る。登るべきラインはそこにあって、クライマーの心にもあるのではないでしょうか。それは日本でも海外でも、大きな山でも小さな山でも、未知の壁でも登り尽くされた壁でも同じです。皆さんはどんなラインに惹かれますか? 僕にとっての理想のラインは、果たして実在するのでしょうか? それを考えるだけでも僕はわくわくするのです。

スピーカー・プロフィール
1979年、神奈川県生まれ。信州大学山岳会に入会後、本格的にクライミングを始める。フィールド、ジャンルを問わずにクライミングを楽しもうと思っているが、沢登りだけは泳ぎが苦手なためにほとんどやらない。国内では錫杖での一連の開拓や穂高のパチンコ、国外ではアラスカ・ハンティントン南西壁・志士、アラスカ・デナリ南西壁・デナリダイヤモンド(ロクスノ29号参照)、南米・ボリビア・イリャンプ北壁、イリマニ南壁(ロクスノ34号参照)、アラスカ・ブロークントゥース北壁 ハンター北バットレス(ロクスノ33号参照) etc・・・・・

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by kounoproclimb | 2007-06-29 08:42 | その他

甦ったレンズ

a0032559_12133690.jpg今日は写真の話です。
高校時代に山の写真を撮り始めてからいろんなカメラ遍歴を重ねてきましたが、最後に辿り着いたのはやはりカールツァイスのレンズでした。
ヤシカから発表されたコンタックスをRTS,RTSⅡと愛用しましたが、だんだん目が悪くなり、ピント合わせがつらくなってきたので、一番レンズの味が近いといわれていたキャノンに鞍替え
そして10年以上・・・・・・
久しぶりに保管庫から取り出してみるとシャッターが動かない。
購入したカメラ屋に相談すると生産中止になってから10年以上たっている事と修理職人のおじいさんがもう故人になっていることを理由に断られました。
何軒か回って修理を引き受けてくれたのはなんと「ヨドバシカメラ」でした。

しかし、一度はちゃんと動いたもののまた保管庫にしまわれると今度こそ・・・・永眠されました。


最近はデジカメ一眼で、ピント合わせはカメラのAFまかせ・・・
でも、何かピントがあまいな~とずっと思っていました。
調べてみるとカメラのセンサーがきちんと作動していてもレンズのピントがきちんときているとは限らないということが分かってきました。
光源の色温度、つまり自然光、蛍光灯、タングステンでもかなり誤差が生じるようです。
(しかもジムでは水銀灯を使っている。メーカーは自然光で調整しているはずだからこれではピントが正確にでるはずがない)
持っているレンズをいろいろテストをしてみると驚きの結果が出ました。
(この結果は公表できません。一番ひどいレンズをメーカーに修理に出したからです)

AFがアテに出来ないのなら、昔のMFレンズでも別にいいわけでネットで探して見ると
ありました。
コンタックス/ヤシカ→キャノンEOS変換マウント エレフォトa0032559_1965376.jpg

これはコシナ19-35mm F3.5-4.5 ブランド名がほとんど知られてなく、安売りされていますが、そんなに悪いレンズではありません。(僕は定価の8分の一ぐらいで買いました。)

現在はフォクトレンダーとカールツアイスのレンズをライセンス生産しています。
たぶん、自社製レンズはもう作っていないと思われます。
そう、考えると貴重品です。







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CANON EF-S 17-85mm F4-5.6 IS USM
キャノンの手ぶれ防止機能付き標準ズーム
デジタル専用に設計された最新技術の結晶です。

描写力、質感、切れ味どれもいいです。
でも、正直5倍ズームなので単焦点レンズと勝負するのはきついかなと思っていました。
レンズのF値が暗いのが唯一の欠点です。







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カールツァイス ディスタゴン35mm F2.8 T*

30年前のレンズとは思えない描写力です。
色味は少し、アンバー系ですが、ガラスの厚みや金属の質感がすばらしい。
最新の国産レンズにはスペックで到底かないませんが、コントラストが高く
色がしっかりのってくるかんじです。
バックのボケ味も最高・・・・

もちろん、手動でしか撮影できません。



撮影データ
自然光、タングステン、蛍光灯のミックス、マニュアル撮影
キャノン EOS Kiss Digital
F5.6 1/30秒 ISO200 AWB 三脚使用
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by kounoproclimb | 2007-06-24 19:07 | その他

大和撫子杯

a0032559_10113192.jpg梅雨入り宣言したと思ったらずっといい天気が続きますね。
でも、正直ほっとしました。
今日は「大和撫子杯」
初めての女性だけのコンペだったからです。


今回は人数が少ないので予選、決勝という今までの形式を取らずに、ルートとボルダーのミックスで4ラウンド制にして見ました。参加者全員に充分楽しんでもらおうというスタイルです。

第1ラウンドはウオーミングアップを兼ねて易しいルートです。

第2ラウンドは2階ボルダーでリニューアルされたばかりの船エリアを使ってのセッション・・・・・・
(このコンペのためにT店長が短期間で作り上げました。贅沢ですね)
まずはメインセッターのRieさんと大阪店スタッフ、Ninaさんのデモンストレーション

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コンペというよりも、Rieさんのボルダー道場のような和やかな雰囲気で進みます。


a0032559_10572327.jpg僕はビギナーとオープンクラスの担当だったのですが、裏側ではミドルクラスの熱いセッションが繰り広げられていました。

今度の船は結構高さもあるのですが、果敢にチャレンジ・・・・




第3ラウンドもルート

そして第4ラウンドはリードエリアを使ってのトップロープボルダリング

オープンクラス優勝はセッターの誰も思いつかなかったムーブ(想定外でした・・・・)で一撃完登した梶山さん

詳しいレポートとリザルトはここです。

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by kounoproclimb | 2007-06-17 10:11 | コンペティション

不都合な真実

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今年の正月から、封切りされていたのですが、何度も行く機会を逃していたので、近所の映画館で上映しているのを知って見て来ました。
大きなスクリーンで見たかったんです。
きっと、家で見たら寝てしまうだろうから・・・・・・

内容はゴアさんの演説とグラフ解説が多くて映像的にも今ひとつ、
でもこういう映画が興業的に成功するのが大切なんだろうと思う。

でも、根が単純なので、自分達で今出来る事をひとつづつやっていこうと思う。
処でこういうキャンペーンを見つけました。

a0032559_15532370.jpg2007 MILLET ROPE RECYCLE
ミレーで古いロープの回収・リサイクル活動が行われます。期間中にミレーのロープをお買い上げの際、古くなったクライミングロープをお持ちいただくと40円/mで下取り、相当額(最大60mロープ)を値引きさせて頂きます。この回収されたロープはハンガーに再生されます

期間
2007年6月1日~8月31日
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by kounoproclimb | 2007-06-13 15:24 | その他

武田尾ボルダー

新しく買ったDVD「GiaNizm」を見て少しだけモチが上がったので、先日、フリーファン#055に発表された武庫川ボルダーに行ってきた。
昨日はたぶん満員御礼だったろうけど、当然今日は誰もいない。

トンネルのアプローチは風が涼しくて快適だったけど、エリアの周りはすごく熱い・・・・・
コレはもうシーズン終わりだな?

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作品解説 (ピラニアのHPより)
日本ボルダリングのフロントラインを行く、滋賀の若きボルダラー達から熱い映像が届いた。
2006年ボルダリングジャパンカップで優勝を果たし、高難度課題を次々に手中に収めている村岡達哉や、RMNP(アメリカ)でNuthin but sunshine(V13)を登り一躍その名を轟かせた濱田健介、そしてその仲間の守口順二、武知亮といった飛ぶ鳥を落とす勢いの若者たち。
厳しいボルダーを求めて岩から岩へと旅する彼らが、話題のボルダーエリアで暴れまくるのがこのジャイアニズムだ。
さて、驚くのはそのハイレベルぶりである。
単にプライベートな映像を集めて編集したものかと思いきや、コンテンツの濃さに観たものは圧倒されるであろう。
三~五段の課題が実に15本。初段や二段も含めて、総課題数32本余りが収録されている。
しかもその内容のほとんどが、これまで映像では公開されていなかった課題だ。
さらにさらに、その中にはフクベでのイコン(四段)の第二登、G4(四段/五段)の再登、滋賀のエリアLLTにおけるガラムマサラ(四段+)の初登、鳳来でのイド(四段)の第二登、金峰山でのレッド3(四段-)、バガバッド(四/五段)の第二登など記録としても貴重なシーンが数多く含まれている。
いわゆる「ゆるい」映像はほとんどなく、それらの課題をひたすら繰り返しトライし、最後に足下にするシーンが、息をつく間もなく映し出される。
高難度の課題を次々に完登していくその姿には、驚きと興奮が抑えきれず、モチベーションも上がりまくり。コツコツ撮りためたであろう数々の映像が、惜しげもなく次々と繰り出され、最初から最後までハイテンションのまま突っ走る内容となっている。
映像技術は荒削りだが、それを上回る力強さと、完登への情熱、そして若いエネルギーが画面からビリビリ伝わってくる80分。さぁこれを見て、ボルダリングに出かけよう!

·2007年 / 日本 / 80分 / カラー
·製作:GiaNizm project

収録課題
フクベ(岐阜)
·キナコ(二段)
·リアルワールド(初/二段)
·夏の日(初段+)
·夏至(三段)
·クロスゲート(二/三段)
·サンシャインパワー(二段)
·ハッチ(四段-)
·ピッコロ(1級)
·イコン(四段-)
·G4(四/五段)
LLT
·クラーゴン(1級)
·アゴ(初段)
·蜻蛉(二段)
·ガラムマサラ(四段+)
鳳来
·アベックルボン(二段)
·イド(四段)
瑞牆
·千里眼(二段)
·阿修羅(初段)
·インドラ(初段)
黒岩(福井)
·山吹(三段)
·淘汰圧(四段+)
金峰山(鹿児島)
·レッド3(四段-)
·ナーディー(一級)
·林道のランジ(四級)
·万力(初段)
·マナス(初段+)
·ブラックボール(初段-)
·バガバット(四/五段)   
ボーナス·
カランバ(四段-) 塩原(栃木)
·ハリガネムシ(二段) 御手洗(奈良)
·蟹虫(四段-) 御岳
·マントラ(三段-) 金峰山

キャスト&スタッフ
·出演:村岡達哉、濱田健介、守口順二、武知亮、宇野鋭気、藤川正人、松岡正典、福井貴之、山本信博@つよつよ、山田航、岩橋由洋
·撮影 : 武知亮、守口順二
·編集:武知亮、守口順二、濱田健介
·監修:武知亮
·写真:武知亮
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by kounoproclimb | 2007-06-11 20:04 | 日本(国内ツアー)

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もうすぐ完成です。
こうやってみると工房みたいですね。

以前より、高さも増して一回り、船が大きくなりました。
えっ、この写真じゃよく分からないって・・・・・

もう一枚お見せします。a0032559_9564281.jpg
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by kounoproclimb | 2007-06-08 09:52 | 仕事

ROCK&SNOW #036

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ロック&スノーの最新号が出た。
巻頭特集はクラック・クライミング・スペシャル・・・静かなブームがまたやってきている?

処で、今号にはかなり期待をしていた。
アクセス問題が特集されると聞いていたから・・・・
しかし、前号の「沖縄ロック」問題から、発生した一連の出来事は誌面の後の方で4ページほど
触れられただけだった。

雑誌のメインの企画に批判が集中し、編集長がJFAのHPに謝罪訂正文を載せるというのは、
異例の出来事といいながら何故この程度のあつかいなのか?

某食品メーカーは期限切れの材料を使用し、その後も経営陣の対応の不手際が続き、とうとう会社がなくなってしまいました。
たぶん、編集部はそこまで深刻な事態だとは認識されていないのでしょう、たぶん~
僕はネットの方が最新の情報が入手できるのにやはり紙媒体が好きで毎号、ロクスノを買っています。
失望・・・・・・

気を取り直して新しいDVDの紹介です。

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TOP 20 Classic Bouldering Problems

a0032559_11212050.jpg500人以上のクライマーに対するアンケートで選ばれた北米(Utah,Arizona,Alabama,California,Texas,Squarmishなど)のボルダー課題から選ばれたTOP20を女性クライマーが登る。













a0032559_11135243.jpgSPORT CLIMBING 101
これはクリス・リンダーのハウツービデオです。なかなかよく出来ています。
詳しくはここです。
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by kounoproclimb | 2007-06-06 01:04 | その他

故山

お袋の33回忌の法事で田舎に帰省・・・・
本当は昨年だったらしいけど、命日が過ぎても全然気がつかず・・・・
嫁の実家から指摘されてはじめて気がついた。 とんだ親不孝者である。


高速道路が延びて、伯父家のすぐ傍にIC出口が出来た。
それまで街のはずれで田んぼ以外何もなかったのに、4~5年で様相が一変して街の中心部になっていた。
昔栄えた城下町は観光の目玉となり、旧家はそのまま保存されている。
家の裏手にある冨士山(とみすやま)に登ってみると、昔とかわらず、肱川がとうとうと流れていた。
(僕は小さい頃、伯父夫婦に預けられ幼少期をこの美しい盆地で過ごした。)

今度は鵜飼か、芋炊きの季節に帰るのもいいかもしれない・・・・
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by kounoproclimb | 2007-06-04 14:07 | その他