元になった話は、戯曲で「焼け焦げる魂」という題で日本でも上演されたらしい。これは母のルーツを探す旅であり、また上質のミステリーでもある。
舞台はおそらくレバノンかヨルダンだと思うけど、中東の某国ということしか映画では明らかにされない。
(戦闘や拷問などの映像はかなり配慮されていて、女性が見ても大丈夫だと思う)
それにしても、内容はこれでもかというぐらい残酷で冷酷でかつ厳粛である。
母と子、双子、父と兄、二通の手紙、幾重にも張りめぐらされたキーワードが最後にひとつのピースにまとまっていく手法が見事だ。
ストーリー
レバノン出身のカナダ人劇作家ワジディ・ムアワッドの戯曲を映画化し、第83回米アカデミー外国語映画賞にノミネートされたヒューマンミステリー。心を閉ざして生きてきた中東系カナダ人女性ナワルは、ある日、実の子で双子のジャンヌとシモンに謎めいた遺言と2通の手紙を残してこの世を去る。手紙はジャンヌとシモンが知らされていなかった兄と父に宛てたもので、まだ見ぬ家族を探すためナワルの母国を訪れたジャンヌとシモンは、母の痛切な過去と向き合うことになる。
キャスト: ルブナ・アザバル、メリッサ・デゾルモー=プーラン、マキシム・ゴーデット、レミー・ジラール
監督: ドゥニ・ビルヌーブ
原作: ワジディ・ムアワッド
脚本: ドゥニ・ビルヌーブ
作品データ
原題: Incendies
製作国: 2010年カナダ・フランス合作映画
配給: アルバトロス・フィルム