「空気」と「世間」

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鴻上尚司さんの本「空気と世間」を読んだ。西洋的な社会と個人主義、日本人の世間と空気、中学生でもわかるように、書かれていて読みやすく尚且つ奥が深い。とても興味深く読み進めた。

僕がまだ普通のサラリーマンだった頃勤めていた会社は、週1回の朝礼でいろんなことを形だけでも民主的に決めていました。
小さな中小企業でしたがちゃんと従業員食堂があり、福利厚生もしっかりしていたのです。
夕食は食堂のオバチャンが昼食のあまりで簡単な軽食を用意、ある時間が過ぎれば申込んでいなくても誰でも食べていいというような緩い運営でしたが、食堂のリニューアルに合わせて夜は廃止にしようという話がわいてきました。
夕食在続のため僕は昼休みを使って社内を回り、賛同者を集めある程度いい感触をつかんでいたのですが、
結局、話し合いの時に手を挙げたのは僕一人でした。
そう、僕は昔から空気が読めない人だったんです。(笑)
だからといって、決して孤立していたわけではありません。
ただ、今ほどクライミングの認知度はなかったので、週末誘っても絶対来ない変なヤツというレッテルは貼られていたと思います。

それから何年かたって、まだ終身雇用の風土がかろうじて残っているバス「この会社」から途中下車することになって、初めてその息苦しさを感じることが出来ました。
今なら、同僚たちが何に縛られ、何を守ろうとしていたのかある程度は想像し理解することが出来るようになりました。

Wikipediaより
こうかみ しょうじ
鴻上 尚史
生誕1958年8月2日(59歳)
日本の旗 日本 愛媛県新居浜市
出身校早稲田大学
職業劇作家、演出家

鴻上 尚史(こうかみ しょうじ、1958年8月2日 - )は、日本の劇作家演出家である。劇団第三舞台』主宰。日本劇作家協会会長(代表理事)[1]日本劇団協議会日本演出者協会理事。桐朋学園芸術短期大学教授。株式会社サードステージ代表取締役。

2001年平成13年)より、劇団第三舞台の活動を10年間封印することを宣言。それ以降はプロデュースユニットKOKAMI@network(コウカミ・ネットワーク)』を中心に活動している。2008年(平成20年)5月には『虚構の劇団』を旗揚げ。株式会社ホリプロのマネジメントにより、テレビ、ラジオなどへも出演している


目次

  • 第1章 「空気を読め!」はなぜ無敵か?
  • お笑い番組の「空気」/「順番に来るいじめ」/日常というテレビ番組/
  • 司会者がいない場の空気に怯えるな etc.
  • 第2章 世間とは何か
  • 席取りをするおばさんの「世間」と「社会」/ 「しようがない」の意味/
  • インテリが無視する「世間」/西洋にも「世間」はあった/
  • 神と「世間」の役割は同じ etc.
  • 第3章 「世間」と「空気」
  • 「世間」が流動化したものが「空気」/日本人がパーティーが苦手な理由/
  • 差別意識のない差別の道徳etc.
  • 第4章 「空気」に対抗する方法
  • 絶対化に対抗する相対的な視点/ 「多数決」さえ絶対化する日本人/
  • 議論を拒否する「空気」の支配/「空気」の世界は理屈のない世界etc.
  • 第5章 「世間」が壊れ「空気」が流行る時代
  • 中途半端に壊れている「世間」/精神的なグローバル化/
  • 不安と共に急速に壊れ始めた/超格差社会を生きる個人を支えるキリスト教/
  • 空気で手に入るのは「共同体の匂い」/抑圧としての「世間」にうんざりする人々etc.
  • 第6章 あなたを支えるもの
  • 資本主義の「中世」化/「世間」を感じるために他者を攻撃する/
  • ほんの少し強い「個人」になるetc.
  • 第7章 「社会」と出会う方法
  • 「世間」に向けて発信した秋葉原連続通り魔事件の被告/「社会」に向かって書くということ/
  • 「社会」と出会うための日本語/複数の共同体にゆるやかに所属するetc.



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    by kounoproclimb | 2018-05-13 18:58 | 本,雑誌
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