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中国重慶国際交流コンペテイションその1

これも2年前、フリーファンに発表した古い記録です。(№37号掲載)
中年金銀髪男 中国大陸の旅   2002年4月28日~5月8日

3月も終わる頃、○内君(ゲンちゃん)より、夜中に電話があった。
ゴールデンウイークに、中国にスピードクライミングのコンペに行ける人を捜しているそうだ
。内容は、中国、フィリピン、香港、ロシア、日本、マレーシア、韓国、インドネシア
の8カ国の国際コンペで自然壁のスピードと人工壁のディフィカルトで、それ以上詳し
いことはわからない。費用は全額中国登山協会持ちだけど長期間休める事、ある程度コ
ンペの経験のあるクライマーと言う条件、ただし明日の朝までに返事が欲しいという。
4月28日
 いろいろ出発までにあったけど僕とゲンちゃんは、関空から、この間、釜
山で事故があったばかりの中国国際航空の飛行機で北京に飛んだ。飛行機が2時間程遅
れて、北京空港に着くと、通訳の李豪傑(リ ハオジェ)さんが出迎えてくれた。 
「時間があまりありません。」わけのよく分からないまま、僕たちは黒い車に押し込ま
れ、雨の中、夜の北京市街をかっ飛ばした。
いったい何処に連れて行かれるのだろうと思っていると、李さんが今回の国際コンペの
参加者リストを見せてくれた。
ほとんど読めない中国語の中に見慣れたアルファベットが・・・クリス・シャーマやト
ミー・コードウェルの名前があった。そんな話全然聞いてないよ~。どうやら、インド
ネシアが参加できなくなり、替わりにアメリカを呼んだみたいだ。

「急いで下さい。走れますか?」車をおりると重いザックをかついで、ひたすら李さん
の背中を追いかけ、人の波をかき分けて広い北京駅の構内をぜーぜー走り、重慶行きの
寝台特急に飛び乗った。列車にはもう韓国、ロシア、中国などの選手達がくつろいでい
た。
どうやら僕たちだけが、夕食の北京料理を食べ損ねてしまったようだ。寝台列車のベッ
ドは3段で狭いけど空調が完備していて、思ったより清潔で快適だった。
列車は60~70キロでのんびり走り、終点の重慶までは25時間(最近速くなったそ
うで、以前は36時間かかっていたそうだ。)かかる。 夜が明け、昼になり車窓の風
景にも飽きてしまうと、韓国チームのキムさん(ルートセッター)と李さん(アジアチ
ャンピオン 李 在勇)が窓際のテーブルとベッドを使ってボルダリングを始めた。そ
こにゲンちゃんとロシアチームの若手が参戦。でもちょっとはしゃぎすぎたのか李さん
がテーブルの下のスタンス?(多分ヒーターだと思う)で足の裏をざっくり切ってしま
った。
すぐにゲンちゃんが応急手当をしてあげると、少し韓国チームとのぎごちなさがとれて
、なごやかな雰囲気になれた。中国重慶国際交流コンペテイションその1_a0032559_1264166.jpg

4月29日
列車の旅を充分満喫?したあと、夜遅く重慶(チョンチン)に着き、今日こそ手足を伸
ばしてゆっくり寝れるぞと思っていると 「軽く食事をしましょう」と言われ 名物の
重慶火鍋(中国的しゃぶしゃぶ 唐辛子と山椒、胡椒がたっぷり入った鉄鍋に臓物や野
菜を漬けて食べる。)のレストランに連れて行かれた。
四川料理は辛いとは聞いていたけどこれほどとは思わなかった。 一口食べると口がし
びれてあとはもう何も味がわからない。韓国チームでも最初ひーひーいっていたけど、
彼らは辛いものにはやはりプライドがあるのだろう。やせ我慢しているのか、表面的に
は平然を装って全部たいらげていた。 僕たちは意気投合して、韓国流乾杯のやり方を
教わっているうちに酒が進み、気がつくと12時を過ぎていて日本と韓国以外はみんな
ホテルに引き上げてしまっていた。 かなり気をつけてたんだけどやっぱり僕はおなか
をこわしてしまった。 フィリピン、マレーシア、香港チームと合流。
by kounoproclimb | 2004-07-14 15:53 | コンペティション
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