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蝶の道

蝶の道_a0032559_9171262.jpg今日はニコンサロンへ・・・・・
海野和夫さんの写真展を見にいった。
殆どの写真は魚眼レンズとストロボ使用の近接撮影、そして今世紀になってからの
撮影だそうだ。昔の魚眼レンズでは最短撮影距離が長くて、こんな写真は撮れなかったそうだ。
作者の姿勢は変わっていないが、デジタル時代になって作風は大きく変わった。

嫁さんは蝶は好きだけど蛾は苦手だと言う。
特に女性はそういう人が多いと思う。
作者は語る。蝶も蛾も環境によって変わる。
殆どの蛾は夜行性なので、蝶のように美しく着飾る必要性がないだけなのだ。
昼光性の蛾は蝶よりも美しい。


<写真展内容>
バスが未舗装の道にさしかかると、水を飲みに路上におりていた蝶たちが一斉に飛び上がった。作者が10歳の頃長野県で見た光景だ。
風景の中に蝶がいて、おぼろげな背景の中で、蝶だけがやけに鮮明に脳裏に焼き付いた。蝶は水たまりから水を飲む習性がある。土から溶け出したミネラル分を摂取するためだという。不思議なことに集るのは全てオスだ。
2006年作者はペルー・アマゾンの、無数の蝶が飛び交う路上を歩いていた。少年時代の蝶との出会いが鮮明によみがえってきた。写真を撮ることさえ忘れ、憑かれたように、ただただ歩き続けた。
2007年、2008年と作者は、マレーシア、マダガスカル、フランス、そして日本各地に蝶を追った。
本展を開催するにあたり、写真をセレクトしていくと、未だ歩き続ける作者がいるのみだった。作者にとっての「蝶の道」はまだまだ続いているが、展示する作品は最新作をメインに、1980年ごろからの古い写真も何点か展示する。カラー約50点。

海野 和男
1947年、東京生まれ。1971年東京農工大学卒業。昆虫を中心とする自然写真家。学生時代よりアジアやアメリカの熱帯雨林に通い写真を撮り続ける。1990年よりアトリエのある長野県小諸市にじっくり腰を据えて身近な自然を記録している。ホームページ「小諸日記」では1999年2月よりデジタルカメラで毎日その日撮影の写真にコメントを付けて発表している。写真集「昆虫の擬態」Camouflage and Mimicry of Insects(平凡社)で1994年日本写真協会年度賞受賞。NHK教育「ようこそ先輩」「人間講座」、TBS「どうぶつ奇想天外」、日本テレビ「世界一受けたい授業」などテレビでも活躍。現在、日本自然科学写真協会会長、NPO日本アンリ・ファーブル会理事。NPO地球船クラブ顧問、ニッコールクラブ顧問、日本写真家協会、日本動物行動学会などの会員

by kounoproclimb | 2009-02-10 00:08
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