
子供の頃から、ここから見る西宮の風景が好きだった。
少年時代は家から、自転車で20分ぐらいだったので、よくここに来て遊んだ。
ボルダーマットどころか、まだフラットソールのクライミング専用靴すらなかった時代である。
岩と雪の資料を見れば、80年代初頭よりと書かれているが、70年代にはもうあちこちにボルトが打たれていたと思う。まだ、ボルダリングという名前が無かっただけで少年が運動靴で遊んでいただけでも登る行為には現代のクライマーと何が違うのだろう。
幼木だった木々も大きく成長し、当時とは自然環境も変わったけど、土木工事の重機の音や、車の排気音、時おり聞こえる犬の吠え声など、住宅街の喧騒がここが決して山の中でなくて町の公園なのだと思い出させてくれる。
前回2001年のホールド破壊事件から既に8年が経つらしい。
しかし、あれから僕たちは何を学んできたんだろう。
現在もあちこちのエリアで入山禁止や自主規制のニュースを聞かないときが無い。
もう、何十年も北山公園から離れてしまった心はすっかり乾ききっている。
もし、現場に立ってみて何も感じなかったらどうしよう。
そう、将棋岩のチッピングのニュースを聞いてすぐ来れなかったのは自分が怖かったのだ。
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Soliloquy